「あんた、地獄に堕ちたら?私の目はなんでもわかるんだからね?」




黛さんは鋭い目で睨みつけると病院を出ていった。





はぁ!?なんだあいつ…!
俺が何したってんだよ!ふざけんな!


俺はムカついていた。
黛さんに地獄に堕ちろだなんて言われるとは思ってもいなかったから。





「言われる筋合いねぇだろーがよ……」





俺は大きなため息をついた。




もう、俺を困惑させないでくれ……。





俺は朋也が帰ってくるまで嫌な気持ちのまま、そこに座っていた。





「あ、朋也。若木さん、大丈夫だったの?」




朋也はとても青ざめた様子を見せながら戻ってきた。





「ああ。命に別状はないって」



「そのわりには具合悪そうだが…」



「気にしないでくれ」




朋也は俺を置いていくかのように横を素通りして病院を出ようとした。

俺はそれを追いかけた。