人格交換ガチャ

黛さんは突然、無表情になって言った。





「あの電車事故は全部、あなたが引き起こしたのよ?よく平然とそこに、座っていられるね?」




「どういう、意味だ?俺が?俺はあのとき家にいたんだぞ!?」






俺はついつい大声を出してしまい、いろんな人から鋭い視線が向けられた。







「病院内では静かにしようか?」




「お前、いい加減にしろよ?」




「そんなこと、あなたは言える立場にはいない」





黛さんはデタラメばっかり言って俺を困らせてるのか?何がしたい?こいつ、気持ち悪い。





「人格交換ガチャ。聞き覚え、あるよね?」




黛さんから人格交換ガチャの名前が出て俺は強く反応した。






「なっ、知ってるのか!?」




「当たり前でしょ?利用者だもの」




「マジかよ……みんなどんだけ人格交換ガチャをしてんだ……」