「まじか………」



『どうした?』



「今日、ガチャについて話した刑事まで…巻き込まれてる…」



『偶然じゃねぇじゃん…!』





俺と朋也は少し話したあと、明日は学校が休み、病院へ行くことにした。






「朋也」




朋也の目の下には青いクマが出来ていた。髪もぼさぼさだ。






「急ごう」



病院の中には昨日の事故から見舞いに来た人が大勢いた。

中には亡くなってしまい、泣き崩れている人まで。





「あの、菜々…!若木…菜々さんの病室はどこですか!?」




受付で朋也か聞くと、俺たちは若木さんの病室に案内された。


窓際のベットで少し起き上がりながら外を見る若木さん。

その顔の半分は包帯が巻かれていて痛々しい傷が見える。





「朋也……」