ふと、スマホの着信音が鳴った。

“朋也”

と書かれていたのですぐさま電話に出た。





「どうした?」




“テレビ、付けてくれ”




その声は焦りと恐怖に満ち溢れていたようだった。




頭の中にクエスチョンマークが浮かんだが、言われるままにリビングまで行き、テレビをつけた。






『ただいま入った情報です。○○駅の天井が停車していた電車に落下しました。現時点では死者は23名、重軽傷者は50人までに登るそうで大パニックになっております』





「すぐ、近くじゃないか…!」




『それだけじゃない……。菜々と橘 瑠璃って言ったか?二人も巻き添えになって…』




「なに…?」




『偶然か?違うよな…?あのガチャのせいじゃねぇのか!?』




「落ち着けって…!」





テレビの方に視線を向けると、担架で運ばれている近藤さんのような人を見つけた。