そして児嶋くんに出会ってわかった新たなる真実。


児嶋くんの友達も利用し、それぞれ大事なものを奪われた。



そして児嶋くんの妹さんの命もだ。



人格交換ガチャは止められないのだろうか。



僕には全くわからない。



手がかりが掴めないこのガチャガチャはいつか、止めることが出来るのだろうか。





『近藤さんっ』




今でも時々、狭間さんの笑顔を思い出す。

それを消し去ったのは紛れもない僕で僕自身を殺したくなる。



僕はここで初めて狭間さんと同じ場所に立てたような気がする。



大事なものがあるなら手放すな。

いつしか大事なものが当たり前になって…

小さなことで突然、目の前から消えてしまうのだから。


そうなっては遅い。

僕はしっかりと狭間さんと向き合わなかった。





『大丈夫。あなたはきっとたどり着く』







僕は警察官であり、人格交換ガチャの一番最初の利用者だ。

絶対に止めてみせる。