それからしばらくしてそのメアドにメッセージは送れなくなった。
最後のあいつからのメッセは
«最初の人格交換ガチャ利用者»だった。
「騙されたのかよ…。じゃあ、僕は何を失ったんだ…?」
は?僕?
一人称は俺だったはずなのに…?
僕という一人称はこの頃から自然と使っていた。
それもカプセルが原因なのかもしれない。
山から降りて街へと出るバスを待っている時に電話がかかってきた。
非通知だったから切ろうと思ったが、人格交換ガチャのこともあって出ることにした。
『近藤 伊月さんでしょうか?』
聞き覚えのない、女の声だった。
「どちら様でしょう」
『こちら△△病院のものですが、先ほど、狭間 優希様がお亡くなりになりました』
「え…?」
『すみませんが、ご家族として病院に来ていただけないでしょうか』
最後のあいつからのメッセは
«最初の人格交換ガチャ利用者»だった。
「騙されたのかよ…。じゃあ、僕は何を失ったんだ…?」
は?僕?
一人称は俺だったはずなのに…?
僕という一人称はこの頃から自然と使っていた。
それもカプセルが原因なのかもしれない。
山から降りて街へと出るバスを待っている時に電話がかかってきた。
非通知だったから切ろうと思ったが、人格交換ガチャのこともあって出ることにした。
『近藤 伊月さんでしょうか?』
聞き覚えのない、女の声だった。
「どちら様でしょう」
『こちら△△病院のものですが、先ほど、狭間 優希様がお亡くなりになりました』
「え…?」
『すみませんが、ご家族として病院に来ていただけないでしょうか』



