「好きな色は?」
「なんにも好きじゃない。一番嫌いなのは水色」
「なんで?」
彼女は青空に手を伸ばした。
「空の色は頂点の色。頂点は水色。私は頂点に立たなくてもよかった」
彼女は本当に俺のことは好きじゃないらしい。
デートしても手を繋いでもキスをしても何も感じないというのだ。
もう一度してほしいとか手を繋ぎたいとかずっと一緒にいたいとかそういう気持ちがないらしいんだ。
「ねぇ、警察官さん」
「え?」
ある夜の帰り道。
大きく真っ暗な公園を手を繋ぎながら歩いていた。
「私以外の人にも優しくしてね」
「え…」
「私、知ってるの。あなたは実は警察署内では鬼警官、だなんて呼ばれているの」
「……優しさを知らないんです」
「知ってるのに隠してるだけ。あなたは私にはこんなにも優しい。その優しさを同僚にも上司にも一般人にも分けてあげてほしい」
「なんにも好きじゃない。一番嫌いなのは水色」
「なんで?」
彼女は青空に手を伸ばした。
「空の色は頂点の色。頂点は水色。私は頂点に立たなくてもよかった」
彼女は本当に俺のことは好きじゃないらしい。
デートしても手を繋いでもキスをしても何も感じないというのだ。
もう一度してほしいとか手を繋ぎたいとかずっと一緒にいたいとかそういう気持ちがないらしいんだ。
「ねぇ、警察官さん」
「え?」
ある夜の帰り道。
大きく真っ暗な公園を手を繋ぎながら歩いていた。
「私以外の人にも優しくしてね」
「え…」
「私、知ってるの。あなたは実は警察署内では鬼警官、だなんて呼ばれているの」
「……優しさを知らないんです」
「知ってるのに隠してるだけ。あなたは私にはこんなにも優しい。その優しさを同僚にも上司にも一般人にも分けてあげてほしい」



