「あの時、ありがとうございました。私を助けたばっかりに…謹慎になってしまって…その、こんなんで足りるとは思ってませんが…」
俺は彼女からケーキを受け取った。
運がいいことに美咲も学校でいないし、親も仕事で家には誰もいなかった。
「時間あるなら…このケーキ、二人で食べましょうよ」
「え…?」
「時間があるなら、です」
彼女もたまたま仕事が休みらしく、俺は家に招いた。あまり綺麗、とは言えないが二度とないチャンスだと思ったから。
「適当に座ってくれる?」
「いえ、その前にお話したいことが…」
「ん?」
「本当に助けていただいたのに私はあなたに迷惑ばかり掛けて自分勝手で…ごめんなさい」
彼女は頭を下げてきた。
いつもの俺だったならば怒鳴り散らしていた気がする。
でも、彼女だから……
狭間さんだったから怒りは自然とこみ上げてこなかった。
「気にしないで。なんで連絡しちゃいけないのかだけ教えて?そしたらもう、連絡はしないよ」
俺は彼女からケーキを受け取った。
運がいいことに美咲も学校でいないし、親も仕事で家には誰もいなかった。
「時間あるなら…このケーキ、二人で食べましょうよ」
「え…?」
「時間があるなら、です」
彼女もたまたま仕事が休みらしく、俺は家に招いた。あまり綺麗、とは言えないが二度とないチャンスだと思ったから。
「適当に座ってくれる?」
「いえ、その前にお話したいことが…」
「ん?」
「本当に助けていただいたのに私はあなたに迷惑ばかり掛けて自分勝手で…ごめんなさい」
彼女は頭を下げてきた。
いつもの俺だったならば怒鳴り散らしていた気がする。
でも、彼女だから……
狭間さんだったから怒りは自然とこみ上げてこなかった。
「気にしないで。なんで連絡しちゃいけないのかだけ教えて?そしたらもう、連絡はしないよ」



