人格交換ガチャ

「それがなにかいけないこと?」


『いけないことなんです。しばらく、連絡はしないでください。ごめんなさい』



すぐに電話が切れた。
俺は何度も電話をかけたが、やがて電話をかけることをやめた。

しばらく、俺は荒れた。
警察署の中ではもっと恐れられる存在になり、唯一話しかけてくれた男も消えた。







ある日、事件が起きた。


ある成人女性が誘拐されたというのだ。
犯人は40歳くらいの男で現金、一億円を要求してきたのだ。

久々の大事件に腕がなった。




「犯人の居場所がわかったぞ!」




逆探知に成功した我々は誘拐場所である廃校に入った。



俺が一番最初に犯人に出くわした。女の服を脱がそうとする犯人に。


声が出なかったと同時に勝手に身体が動いていた。



「ゆ、ゆるじでぇぐれぇ」



いつの間にか顔面に3発食らわせていた。
4発目と思った瞬間だった。



「やめて……」



誘拐された女性…狭間さんの声が聞こえてきた。