舞side
「わぁ!!海きれー!」
今日から、念願の啓くんとの旅行の日!
一泊二日だから、今日は思いっきり遊んで、明日はまったりホテルでくつろぐ予定。
海なんて久しぶりに来たよー!
お父さんが亡くなる前だから、本当に久しぶり。
「じゃあ早速着替えよっか。15分後にここに集合でいい?」
「うん、分かった!じゃあまた後でね」
海の家を借りて、その中にある更衣室に向かう。
今日のために新しく買った水着、可愛いって言ってくれるといいなぁ...
さっきも言った通り海に来たのは久しぶりだったし、プールにも行っていなかったから、水着はスクール水着しか持っていなかった。
だから、この水着が私にとって生まれて初めてのビキニ。
女の子らしいフリルが付いたものじゃなくて、清楚系を狙って白のシンプルなビキニにした。
水着を着た後は、髪を素早く頭の上でまとめる。
一応、半袖のパーカーも持っていこうかな。
よくあるよね、彼氏が彼女の水着姿見て、
「これ着とけ」って自分のパーカーを彼女の肩にかける、みたいな。
啓くんはそういうことしそうだなぁ...
準備が整い更衣室を出ると、啓くんが一足先に集合場所に立っていた。
「啓く「あれ!?もしかして舞ちゃん!?」
...え?