扉の先にはコードや、紙の山の机とイス
後には小道具らしきものが積み上げれた、棚
幅は手を広げて両端届くくらいの狭さだった。

「ここは?…」

小野くんが嬉しそうに話し始めた
「ここは、僕達脚本を作ってる人達が作業するところなんです!まぁ、他にも裏方さんのための部屋でもあるけど….
ここから、たくさんの歴史が生まれてるんです。」


小野くんはとても嬉しそうだった。
いろんな器具の説明や今書いてる脚本のイメージを話してくれた。

「あ!そろそろ覗きにいきましょうか!
中村先輩たちも練習してると思うので!」

「あ、うん!」


つい、夢中になってしまった。
目的が先輩に会うことなのに、忘れてしまいそうになった。


入ってきた扉の反対側にもう1つ扉があり、そこは講堂と繋がっていた。


いよいよ、中村先輩に会える!
私はドキドキしながら扉を開いた。