新学期が始まり、いよいよ文化祭の準備が進み始めた。

クラスもそうだが
演劇部はいつもの講堂で大詰めに入ってた。


「翼、今日こそ前髪を…」

「いやだ!!挙げない!!」

「薫さあ、やめたれよー
俺が別にいいって言ってるんだからさ」

小野くんの練習中に前髪挙げない問題がまだ続いていた。


部員はやれやれと見守ることしか出来なかった。



もう9月の後半だというのに
暑さは厳しく、文化祭までにもう少し涼しくなればいいのにとみんなで話してた。


そんな日々の中
道流に放課後呼び出された。