コンビニでジュースやお菓子を大量に買い
私たちはロッジに戻った。


一目惚れをした人には会えなかった。
幻かもしれない…

会えた奇跡に興奮し、現実にいるんだと期待していたけど
それはどんどん薄れて行った。


「菜美さん、飴舐めません?」

「え?…」
あ、…
私が元気ないことに、また気付いてくれたんだ…

「小野くん、ありがとう」
飴をひとつもらい、気持ちが落ち着いた気がした。

今日の飴は一段と甘いよ、小野くん。