「道流は気が強くて嫌な感じかもですが、本当はいい人なんです。
ただ、僕に対しての独占欲が幼い頃から強すぎて…
ごめんなさい。」
「だ、大丈夫!
そんなこと気にしないよ!
あ、今日の部活は二人で脚本修正だよね!」
私は強がった。
ズキズキと音がした。
心臓が潰されるように苦しかった。
喉も締まるようで、怖かった。
何とか、話題を逸らして楽しい事を話したけど、楽しくはならなかった。
「すみません、今日だけ道流が一緒です…
まだ帰り道が覚えられないみたいで…」
「あっ…」
口は開くのにまた喉が締まった。
今度は心臓を押されるような感じ。
怖いより、『辛い』
「う、そっか…
分かった!!」
また、強がった。