気づくともう、昼休みになっていた。
初めてかってに授業をサボった。
罪悪感はあったけど
そんなに深く考えなかった。
ポッケにあった携帯を開くとたくさん結子から連絡来てた。
「朝来たらいないから、今日休みなの?」
「菜美、どこいるの?
小野くんに聞いたら朝いたって言ってたよ!」
「中村先輩となんかあった?小野くん心配してたよ!」
たくさん来てて私は一言、ごめん。と
返した。
すると、倉庫の大きな扉が開いた。
「え、結子?…」
「結子って誰?」
入ってきたのは結子じゃなくて中村先輩だった。
「先輩!!!」
私はびっくりして急いで涙目を拭いた。
「ねぇ、小川さん何してるの?
というか…
泣いてる?」
「泣いてません!!!」
私は食い気味に答えた。
「まぁ、とりあえず俺は昼休みの間いつもここで昼寝するから気にしないでぇー」
そう言ってソファに寝っ転がった。
中村先輩か…。
あれ?
先輩がいるのにドキドキしないのはなぜ?
寝ている中村先輩に近づいて、私のはつ恋は急展開を迎えてもおかしくない。
それなのに…
どうして…
分からない。