部員のみんなは片付けをしはじめていた。
私はいきなり小野くんの名前を呼んだ女の子の登場にまだ動揺していた。


「薫ちゃーん、明日からよろしくね」

「え、道流、何の話?」

「え、叔母さんから聞いてないの?やだー

私明日からここの高校通うんだよ!
薫ちゃんたちのお家から!」


え?!


私は小野くんと二人で驚いた顔をした。

「小野くん、知ってた?」

「僕も今初めて聞きました…」



「で、翼の隣にいる人は誰?
翼が女の子と仲良くしてるなんておかしいよ!」

そう言い、少し離れたとこにいる私に指差した。

「道流!菜美さんに指差さないでよ!
菜美さんは演劇部の仲間だよ!」

小野くんがすぐに説明してくれた。


私はどうもと軽く会釈をした。


「ふーん。
まぁ、いいわ。


今日の帰りは久しぶりにこっち来たら
翼付き合ってよね!」

そう言い残し
女の子は講堂から出ていった。



嵐のような、いとこさん。


また、私はザワザワとしていた。