「菜美ー!菜美ー!」

結子の声にふと我に返った。

「おはよ…結子…」

「どうしたの?!ずっと、立ち止まってるの見えたから走ってきちゃったよ!!」

「え?あ、中村先輩…」

「なになに??中村先輩に会えたの?!」

「いや、


話しかけられた…」


「えっーー?!
なんでなんで!!」

メガネ越しに見えるゆいこの瞳はとってもキラキラしていた。



私は状況を理解して


落ち着いて



結子と目を合わせてお互い笑顔になり
結子の手を引っ張り二人でスキップしながら
教室にむかった。