今日の体育はサッカーだ。
冷たい風が容赦なく体を冷やしてくる。


冷たい地面に座りながら、他のチームの試合を見ていた。
ひらひらと雪が降ってきた。地面に落ち、じわっと溶けて濡らしていく。


積もることはないだろう。服は湿るが。


僕たちが試合を始める頃には風が強くなっていた。
ボールを追いかけ、くると予想した方向に移動する。


雪が目に向かって飛んできた。
とっさに目を閉じ、指で拭った。まつげに水滴がついているのがわかる。


風と雪で視界が白く染まっていく。
先生は授業を続けられないと判断し、中断することにした。


皆走って校舎に戻っていった。
その中で、一人だけ違う方向に走っていく人がいた。


メレンダだ!また何か言われたのか?
走って追いかける。二人でとりあえず屋根のあるところに移動しよう。