「隆人」 と。可愛らしく名前を呼んだ。 それが気まずくて、前のミラーを見遣ると、ミラー越しに玲於と目が合ってしまった。 玲於はそれですら、嫌だとでもいうように、勢いよく目線を外す。 「………」 私はただ、外の景色が流れていくのを眺めるしかなかった。