偽りの愛言葉

2人きりになって、なんだか梓ちゃんの表情が浮かない。


さっきまで楽しそうに笑ってたのに。


言葉だって何も話さない。


…んだよ。


そんなに俺と居たくないのかよ…。


フレンドリーな大ちゃんの方が楽しいのかよ…。


悔しい……。


「飲み物も飲みましたし、やっぱり帰りましょうか…?」

「俺じゃ不満かよ。」


悔しさのあまり出てしまう言葉。


「ううん…不満じゃない。ただ2人は緊張するんです。」

「大ちゃんの方が自然に話せるもんな。」

「え?そんなこと…」

「俺と居るより大ちゃんの方が合ってるんじゃね?」


次々と俺は刺のある言葉を言ってしまった。


あーあ…こんなのただの意地っ張りじゃん。


もっと嫌われるだけなのに。


何で、いつもみたいに穏やかに口説けないんだろ。


優しい言葉が見つからない…。