『・・・よし!意識がなくなる前について思い出してみよう!』



えぇと、私と同じ肌色の人・・・夕日と会って。

帰れないとか帰るとか言ってたら悲鳴が聞こえて。

夕日が、死ぬから、危険だから一緒に来るように言って。

それを断って。

キス、され・・・んんんんん!?



ちょっとちょっとちょっと!?

なんで私キスされてんの!?

なんで!?



そんな雰囲気だったっけ?


いやいやいやいや!夕日は確か『敵だ』、って・・・・・・え。




『敵?』


そう、そうだ。

確かに夕日は敵だと言った。


『君は僕の敵だね』と。

いっそ優しいほどの穏やかな声音で。



それで、ロイが夕日を見つけて、何か怒鳴って、夕日がどこかへいなくなって。

私は、ロイに拘束されてお腹にパンチが・・・・・・




・・・そ、それで、今ここ!牢屋!ってことか!


うわあああ!ヤバイ予感しかしないぃぃぃ!





『なに?結局夕日って何者だったの?』


な、なんとなぁく予想はつくけど・・・いやいやまさかぁ。



ついて行けば味方。
ここに残れば敵。

ロイが追って。
夕日が逃げた。




それってそれって・・・!



『ここの人達と敵対してるってこと、では?』



怪しい格好にもっと注意を向けなよ過去の私!

もう遅いけど!