「楽しかったぁ。あ、わたしはこれで。帰んなくちゃ」

友香が思い出したように言う。そりゃ、今日の主役は友香なわけだし、それもそうだ。納得する。

「じゃあね、また今度!」

パタパタと駆けて行って、友香は姿を消した。



なお、友香と再開するのはこの日からおよそ8年後のことになる。

そう、あの戦闘魔法少女会の初顔合わせの時。

わたしたちは、再会した。

それまで愛梨や澪、花恋とは会う機会があったものの、王女であるという肩書きから、外出を極力避けている友香とは、会う機会がなかった。

しかし、あの日会った友香は、8年前と変わっていない。全くと言っていいほど。

輝かしい金髪と瞳は、今でも健在だ。


〜現在の桜 side〜

「きらりん(★≧▽^))★☆」

突然、スマフォが鳴った。これは、メールの着信音か。

画面に表示されていたのは、友香からの一斉送信チャットだった。

そこには、八年前、私たちが写った写真が、画像として添付されていた。

「あいつ・・・・・・今更思い出したのか」

薄く、自然と笑みがこぼれた。

〜桜 side end〜