「あー、疲れたぁ」

ぐーーーっと、伸びをする王女様。そう、わたしたちが襲われていた時に助けてくれたきゅうせいしゅだ。

「あ、ありがとうございます」

4人でペコッとお辞儀。

「ん?あーーっ!愛梨さんに桜さん、澪さんに花恋さんね!パーティにようこそ!」

さっきまでの威厳ある口調から一転、こどもっぽい口調に。

「でも、どうして?」

「へ?ああ、お父様が"庭に行ってきなさい"って言ってきたの。だから来てみたらね〜」

あいつ〜、と憎らしそうにメイドを見つめる。

ザ、子どもの顔。

「ここのお花、誰がお世話をされてるんですか?友香様」

「友香でいいよ。あとけいごなし。えっとね、ここはわたしと夏帆さんとでやってるの」

えっ?友香様・・・・・・じゃなくて友香がやってんの?マジ?

「す、すご〜い」

目をキラキラさせながら花恋は感嘆の声を上げた。確かに、すげえ。わたしじゃやらねーよ。

「そ、そうかな?良かったら見てって」

案内するよ、と花恋の手を引いた。そしてもう片方の手で手招きをする。

「みんなもおいで!せっかくここに来たんだし!」

「どうする?」

「いこーぜ」

「だ、だね」

けっきょく、わたしたちは友香についていくことにした。