不器用男子の甘い溺愛



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あれは高一の秋頃だったか。



担任に仕事を押し付けられたせいで部活に遅れてしまい、罰として一人でランニングをさせられたことがあった。



あーくっそ、あの担任マジふざけんな…



あの少しだけ残った毛、引き抜いてやろうか。



なんて、心の中でちょーっとだけ毒を吐いていたその時。



「りゅ、竜崎くんっ!

え、えっと、その、が、頑張ってくだしゃいっ!

う、あ、こ、これどうぞっ!」



鈴の音のような、可愛らしい、でもよく通る声が聞こえたかと思うと、まるで小動物のような可愛い女の子が、俺にスポーツドリンクを差し出していた。