不器用男子の甘い溺愛




「そーいや桜木にもあんたをひまりの彼氏とは認めないって言われたな。

やっぱ俺じゃダメなのか…

はぁ……」



不甲斐ない自分が嫌になる。



野球部でそこそこの結果を出している俺は、男女共に憧れられることが多い。



学校の奴らは俺のことをクールでかっこいいとか言う。



でも、そんなの全然違う。



俺は、野球しか取り柄がないただの無愛想なやつなんだ。



まあ…整った顔に生んでもらったっていう自覚はあるけど。



別にそれは俺が凄いんじゃない。



遺伝子の問題だ。



感謝すべきはご先祖さま。



「こんなんじゃひまりに愛想つかされても仕方ないよな…

そもそもひまりは俺のこと好きなのかも分かんねぇし…」



そう。



奇跡的に告白をOKしてもらえた俺だけど、ひまりが俺のことを好きなのかは分からない。



ひまりから好きって言う言葉は一度も聞いたことがないから。



俺はこんなにひまりのことが好きなのに…