一番の君。



このまま沈黙を貫いてやろうか、
とも思ったがさすがにそれは
自分がキツいと感じ
もう一度、無視を決め込む事にした。



「……コホン。……私は一度しかないこの高校生活を充実したものにするため、日々精進していきたいとーー…」



さっきと打って変わって。



「……オイコラァ。……てめぇ、二度も無視してんじゃねぇぞ。」
「…あーあ、楽しい気分が台無しだ。」
「ちょっとキレイな顔してっからって調子のんなよ…。」



キレ始めるお兄さん達。



次から次へと、
何度邪魔をすれば気が済むんだ。
いい加減にしてよ。


こんなどうでもいい学校の
どうでもいい挨拶なんて、
一瞬で終わらせればいいの。


いちいち突っ込まないでくれるかな。


めんどくさい。


はぁ…。