一番の君。



「私、中井 凛(ナカイ リン)!よろしくね、泪ちゃん!」
「あ、うん、よろしく。」
「凛!…ねぇ、凛って呼んで?」


見た目に寄らず、なかなか強い子だ。
訂正しておこう。


「…よろしく、凛。」
「…うんっ!」


私が名前を呼ぶと、嬉しそうに笑った。
くしゃっとなった表情は、
普通にかわいい。


守りたくなるっていうのは、
こういう子のことなのかな。


そう思うと、妙にしっくりくる。


特に意味もなく、
頭をぽんぽんと撫でる。


ふとしてしまった、という表現が正しい。


すると、凛は顔を真っ赤にして、
もごもごと俯いてしまった。