俺は極力明るくそう言った。


「先輩、自殺だって……」


消え入りそうな声で風花が言う。


やっぱり、もう知ってたか。


「あぁ、そうらしいな」


「でも、チェンソーっておかしいよね?」


確かに、その通りだ風花。


チェンソーで自殺なんてありえない。


そもそも、夜中にあの公園を選んだ事も不思議だ。


ただの自殺なら、自室で十分だったハズだから。


俺は夢で見た三宅先輩の言葉を思い出していた。


『これで終わりじゃないぞ』


先輩はそう言った。


思い出した途端、寒気が背中を駆け巡った。


俺は風花の髪をなでてほほ笑んだ。


「先輩も何か悩み事があったんだろう」


「でもっ……」