俺はモジモジしている城の手を握りしめ……いや、握りつぶすようにして包み込み、止めた。


「風花ってさ、人気あるんだぞ? このままじゃ他の男に取られちまうぞ?」


たとえば俺とか。


「そ、そうなのか?」


「そうだよ! 水着姿とかさ、正直俺だってめちゃくちゃ可愛いって思ったもん! そんな風花が地元のプールに行ってるんだぞ? そこでナンパとかされててもおかしくないだろ!」


俺の熱弁に城の表情がどんどんこわばって行く。


ようやく自分の立場を理解しはじめたようだ。


赤かった城の顔は徐々に青ざめて行く。


「それって、やばくいだろ!」


「そうだよ。やばいんだよ」


俺は何度も頷く。


「だからさ、一刻も早く告白を……」