俺はアッサリ味の炭酸ジュースを1本買い、城が出てくるのを待った。


アイスを食べ終えた2人が駐車場から歩いて行くのが見える。


その数分後、城がまだ少し青い顔をして戻って来た。


「大丈夫か?」


そう言い、ジュースを差し出す。


「あぁ……昼飯が……」


城は残念そうに自分の腹をさする。


貴重な200円をゲロにしてしまい、後悔しているようだ。


「仕方ないだろ。そのジュースやるから」


「サンキュ……」


そう言い、ジュースを一口飲んで息をはきだした。


城のホラー嫌いはもう少しマシにならないものか。


見た目とのギャップは笑えるけれど、毎回この調子じゃぁうかつに怖い会話もできない。


「さて、俺たちもそろそろ帰るか」


城が落ちついたのを見て俺は言った。


「あぁ」


コンビニを出る時、おばあちゃん2人組はまだ仲良く店内でお茶を楽しんでいたのだった。