ロケット花火はできないけれど買ってきた花火は結構な量があり、かなり楽しむことができた。


1時間くらい遊んでもすべてを消費することができなくて、残りはまた今度遊ぶことになった。


「そろそろ帰るか」


スマホで時間を確認して言う。


もう少しで11時を回りそうだ。


そろそろ帰らないとさすがに怒られてしまう。


「そうだな」


花火のゴミを袋に詰め終えた城が立ち上がる。


「また遊びに来てよ?」


綾菜ちゃんにそう言われ、俺と城は頷いた。


もちろんだ。


できれば今日みたいなことではなくて、普通に遊びにこよう。


そう思ったのだった。