そんな恐ろしいチェンソー野郎がまだのさばってるっていうのかよ!


俺は今食べたばかりのラーメンを戻しそうになった。


城の方を見ると青い顔をしている。


こいつはグロテスクなオカルト話しが昔から苦手なんだ。


「私の知り合いがその時の死体を見ちゃったんだって」


「えぇ? まじで?」


「うん。家が現場の近くだったから、真夜中でも騒がしくて目がさめちゃったんだって。それで2階の窓から外を見てみたら……首と胴体が切り離された女の子が倒れてたって」


それを聞き終わった瞬間、真っ青になった城が突然立ち上がりコンビニへ走った。


まっすぐにトイレに向かう後ろ姿を見て「ご愁傷様」と、呟く。


せっかく食べた昼飯が台無しだ。


と言っても、俺もいつまでもここにいるの彼女たちのせいで昼飯をリバースする可能性がある。


よっこらしょと立ち上がり、店内へと向かった。


空調のきいた店内にホッと胸をなで下ろす。


なによりも彼女たちの会話が聞こえなくなった事にホッとした。