「そうとなれば花火を調達してこなくっちゃね!」


そう言い、綾菜ちゃんが元気よく立ち上がる。


しかし、それを俺が止めた。


「危ないから女の子は出歩いちゃダメだ。花火は俺と城で買ってくるから、2人はここで待ってて」


「えぇ? 花火選べないの?」


「ちゃんと面白いやつを買ってくるから大丈夫よ」


俺はそう言い綾菜ちゃんをなだめた。


そんなに遅い時間でもないけれど、風花を守るためにここにいるんだから、出歩かせるわけがない。


「じゃ、俺たちは買い物してくるからな」


そう言い、城も立ち上がった。


半額になった花火がまだコンビニで売られていればいいけれど。


そう思いながら風花の部屋を出たのだった。