いや、まぁ。


簡単に言えば可愛かったんだ。


2人とも。


風花には劣るものの、笑った表情はパッと花が咲いたようだ。


そんな女の子たちが近くにいるものだから、会話をしながらも耳は2人の会話を聞いている。


2人とも可愛いから、きっと人気キャラクターとかの会話をしているんじゃないかな。


なんて、妄想を膨らませた時、信じられない言葉が鼓膜を揺らした。


「隣町の子、夜中にチェンソーで首を切られて死んだらしいよ」


思いもよらぬその発言に、俺も城もむせてしまった。


「コンビニの帰りだったんでしょ? 首の骨も砕けて、肉や血があちこちに飛び散ってたって」


そういながら、ツブツブ果実入りの苺アイスを口に運ぶ女の子。


俺にはそのツブツブ果実が肉片にしか見えないが、女の子は「おいしい」と、微笑んだ。


「掃除大変だったろうね。犯人は?」


「まだ見つかってないらしいよ?」