「まさかなぁ……」


俺はそう呟き、髪の毛をガシガシとかいた。


おばあちゃんと城が知り合いだなんて思えない。


城はおばあちゃんを見ても何の反応もみせなかったし、おばあちゃんが城を誰かと勘違いしていた可能性が高い。


「今まで人の判別ができない事なんてなかったのにな」


おばあちゃんの老化が激しく進行して行っている。


それが痛々しく思えて、俺は顔をしかめたのだった。