色々抱えて生きてるんだなぁ…





澪和はキュウッと苦しくなった胸を押さえた。

そんな澪和を見て御影は眉をひそめ、



「海空も心臓が痛むのか?…父上に診てもらおう」



立ち上がろうとした。


御影はいつも早とちりをして勘違いをする時がある。

澪和は立とうとする御影を慌てて制止し、ベッドに寝かせた。



「ち、違いますよっ、先輩、ゆっくり寝ててください!」



御影は渋々身体を横にした。

時計を見るともうかなり時間が経っていた。

澪和が帰り支度を始めようとした時ーーー



「待て」


「…っ!」