コンコン…


静かにノック。

返事はない。



「…失礼します」



恐る恐る中へ入るとーーー



「…っ!!」


「あら」



別荘で会った、御影の姉がベッドの横に座っていた。



「まこちゃんのガールフレンドじゃない」


「お、お久しぶりです」



優しそうな微笑みを向けてくれる彼女に対し、澪和は緊張しながらも頭を下げた。

御影の姉は、立ち上がって澪和の方へ近づいてくる。


そして、


ポン


静かに澪和の肩に手を置いた。