澪和は走った。

一刻でも早く、御影の元へ向かうためにーーー





佐々木が渡してくれた住所にあった病院は、とても大きな所だった。

こんな大きな病院の医院長ってーーー



澪和はゴクリと息を飲んで、病院の中へ入っていった。


澪和もこの病院の事はよく知っていた。

なんでも、日本のお偉いさんや、海外のVIPセレブたち御用達の病院だったからだ。





御影先輩、こんな大きな病院の跡を継げって言われてるのか…





相当御影にもプレッシャーがかかっているのだろう、そう思えた。



御影の病室は11階のVIPルームだった。