ーーーと、ゆったりとした時間を過ごしていた二人の元に…




ガラッ




「悪ぃ、遅れた!」



勢いよくドアを開け、走り疲れて息を切らした西条永利が部屋に入ってきた。


御影は怪訝そうに眉を顰める。



この二人の仲の悪さはお墨付きだ。


桐神は二人の間に入り、



「こ、これ、家の近くの和菓子屋さんで買ってきたんです。よければどうぞ」



西条に和菓子を差し出した。

西条は、「お!」と言い、桐神から和菓子を受け取ると、一口で和菓子を食べきった。



「うっめ〜!」



満面の笑みを浮かべる西条。