「遅れて申し訳ありません〜!!」

そう言いながら私はバイト先にヘッドスライディング。

「どうです私のヘッスラ?これでギリセーフですよね?」

それを見ていた巨漢のコワモテのおじさんは笑顔で「セーフゥゥ!!!」という。

「やった!今日も何とか遅刻せずです!」

立ち上がり、ガッツポーズ。それを見ていた巨漢のコワモテ店長は「早く接客しなさい」と優しく肩を叩く。

それでは早速、勤務開始です!

お店のバイトの人たちはみんな、くノ一のコスプレをしています。

私たちはこのコスプレをして店に来るお客さんにおもてなしをする仕事です。

メイド喫茶みたいな喫茶店、いわゆるくノ一喫茶って事ですね。

このお店に来るお客さんは男性の方ばかりで、しかもかなり個性的な方ばかりなので、結構苦労する事ありますし、ストレスも溜まります。

でも、たまに本当に面白い方も来るし、私の悩みも聞いてくれて、将来の夢が忍者と言っても馬鹿にせずに理解してくれるとってもいい人も来ます。

ただ、その方は私以外の人からすれば怪しい人だったり、不審人物だとか言われていますけど・・・。

「華音ちゃん、いつもの怪しい人からご指名よ!」

早速、ご指名です!さっき言っていた私を理解してくれる方はいつもこの時間帯に来てくれます。今日も楽しくお話出来たら良いな!