幹部達も俺の後に続き、幹部の部屋へ入る。


「なぁ…煉。この女をどうするか、もう決めてるんだろ?俺らには教えてくれてもいいんじゃない?」



蒼汰が俺に聞いてくる。


確かに、正直コイツをどうするかは決めている。


だが、決めるのは氷蓮の姫自身だからな。



「…とりあえず俺はコイツが氷蓮に裏切られたんだとしたら…俺達の姫にしたいと思っている。」



「ふっ…。…やっぱりね。煉のことだから、そう言うような気はしてたけどね。」



蒼汰が俺を見て笑う。


どうやら俺の考えはわかっていたらしい。



「…でも、もし氷蓮の姫が氷蓮を裏切ったんだとしたら、どうするんだ?」



そうに言うのは幹部の畠中 大地。



「コイツが氷蓮を裏切ったなら、刃龍の姫にはしない。ここから出てってもらうだけだ。」



大地は、ふーんと言ってケータイをいじり始める。