煉side
俺は篠崎 煉[シノザキ レン]。
全国No.1の刃龍の2代目総長をやっている。
19時から刃龍の集まりがあるので、バイクで倉庫に向かっていた。
とりあえずコンビニに寄るため、いつもと道を変えて走っていた。
ふと、女が倒れているのが見えた。
俺はバイクを停め、女に近寄る。
…この女…、氷蓮の姫の片割れじゃねぇか…?
顔や体に殴られて出来たような痣が沢山あったが、間違い無くコイツは氷蓮の姫と確信した。
普通、姫という立場なら族の奴等が守るはずだが、コイツの周りには誰も居なく、むしろ放り出された様に思えた。
周りをよく見ると倉庫らしき建物があることに気づいた。
まさかコイツ…何かやらかしたのか…?
…それとも…裏切られたか…?
とりあえず俺は氷蓮の姫をバイクに乗せ、刃龍の倉庫へ向かった。