私の言葉と共に、決戦が始まった。


30分くらい経ち、周りを見ると刃龍、氷連、凰妃の幹部のみが立っている。


刃龍の幹部達には待っててもらい、先に氷連と凰妃の幹部が戦うことになった。



凰妃の副総長の麗花の相手は光輝。



凰妃の幹部のうちの1人、遥香の相手は凪。



凰妃の、もう1人の幹部の沙奈の相手は修也。



そして私の相手は副総長の隼人。



昴は少し離れたところから見ている。



それぞれが殴り合いを始め、麗花、遥香、沙奈は皆勝った。



私も少し手こずったが、隼人に勝った。



残るは昴のみ。



私は昴にジリジリと近づいて行く。



「…まさかお前と戦うことになるとはな…。」



「アンタが私を信じないで、追い出した時からこうなる運命だったのかもね。」



「…そう、お前の思惑通りに行くかな?」



「…え?」



昴はそう言うとポケットに隠し持っていた銃を煉に向けた。



「銃を使うのは卑怯なんじゃない?」



「卑怯もクソもあるか!!お前に氷連を潰されるくらいなら、お前の大切なものも道連れにしてやる!!!」



昴は煉に向けていた銃を撃った。


私は昴が言い終わる前に煉の方に向かった。


奇跡的に間に合い、煉に当たるはずの弾が私の肩に当たった。



「うっ…っ…。」



「緋莉!!!なんで俺を庇ったりなんかしたんだ!!!」



「すば…るの…言うとおり…煉は…私の大切な人…だから…。大切な人…を…守るのは…当然でしょ…?」



「わかったから、もう喋るな!!」



私と煉が話をしていると昴が高笑いをした。



「ふっ…あはははは!!こうなることを予想してたぜ!!!俺はまだ緋莉のことが好きなんだ!!お前と俺は一緒に死ぬんだ!!」



その言葉に煉はブチ切れた様子だった。



「ふざけんな!!!お前、脳みそ腐ってんじゃねぇのか!!?緋莉の仇は俺が取る!!!」



煉は私を凰妃の幹部達に預け、一目散に昴の元へ走った。



昴は煉に向けて銃を撃つが、煉は上手く避ける。



煉は、あっという間に昴の元に辿り着き、ボコボコに昴を殴った。


こうして、刃龍と凰妃VS氷連の決戦は幕を閉じたのだった。