昴side



俺は緋莉に睨まれた時、氷連の姫だったアイツからオーラを感じた。



アイツが去った後、隼人に話しかけられた。



「昴…。アイツからオーラを感じたんですか?」



「…あぁ。…でも…まさかな。アイツがオーラなんか出せるわけ無い。」



「…調べますか?」



俺が悩んでいると、愛莉が話に入ってきた。



「ねぇ、昴。…もしかして…凰妃が関係してるんじゃない…?」



「…なんで、そう思うんだ?」



「だって隼人が凰妃について調べたけど、情報が何も出てこなかったんでしょ?」



…そう。


実は隼人が凰妃の総長について調べたが情報が一切出てこなかった。


出てこないということは俺達、全国No.2より強い力が掛かっているということ。



そうすると考えられるのは1つしかない。



刃龍が関わっている。


そうにしか思えないのだ。



「最近、刃龍と出来たばかりの凰妃が同盟組むのって変じゃない?何か接点があるとしか思えないよ。」



「俺達の知らないところで刃龍とアイツが繋がっているとしたら考えられなくは無いな。」



そう思い一応、隼人にアイツについて調べてもらったが、調べても何も情報は出てこなかった。



結局、俺達は話し合った結果、アイツは刃龍や凰妃に何も関わりが無いという答えになった。


その答えが間違っていたことに気づいたのは1ヶ月後だった。