昴side

俺は氷連の倉庫に居た。



緋莉が氷連から居なくなり、1年半が経っていた。


未だに俺はモヤモヤしている。



すると慌てた様子で隼人が幹部の部屋に入ってくる。



バンッ!!!



「昴!!荒神がやられました!!」



「なんだと!?」


隼人の言葉は倉庫内に居た下っ端達にも聞こえていたようで、下っ端達はザワつき出した。


隼人がハッカーに使用しているパソコンを見ると荒神が刃龍と凰妃に潰されたと書いてあった。



「おい、隼人。刃龍はわかるが、凰妃なんて聞いたことないぞ?」



「凰妃は最近できた族で、刃龍と同盟を組んだらしいです。なんでも凰妃は総長もメンバーも皆、女の子らしいです。しかも凰妃の総長は、刃龍の副総長と同じくらい強いみたいです。」



「なに?おい、隼人!凰妃の総長の素性を調べろ!!」



「わかりました!!」



俺は隼人に指示を出し、下っ端達を黙らせた。



「おい!お前ら!!俺達は全国No.2の族だ!!俺らは、そんな簡単にやられねぇ!!」



下っ端達はシーンと静まり返った。


するとそこに愛莉も下っ端達に向かって話し出した。



「皆ぁ!大丈夫だよ〜!氷連を信じて、皆で刃龍と凰妃と戦お!!」



愛莉の言葉に下っ端達は歓声を上げる。



「愛莉、悪いな。助かる。」



「氷連のためだもん!皆で頑張ろ!」



「あぁ、そうだな。」



俺は刃龍との決戦に向けて準備をし始めた。


下っ端達や幹部達にも近々、刃龍と凰妃との決戦の時の為に準備をするよう指示を出した。