「…皆、そんな怖い顔して…どうしたの…?」



少しの沈黙。


すると総長の昴が口を開く。



「…どうしたの?じゃねーよ。自分が何したのかわからねぇなんて言うんじゃねぇだろうな?」


「…え…?」


昴の言っている意味が全くわからなかった。


何か悪いことしたっけ…?


そう考えていると副総長の隼人が呆れた顔で話し出す。



「緋莉ちゃん…本当に何をしたかわからないんですか?」


「…ごめん、皆の言っている意味がわからない。…私、何かした…?」


「…最近、愛莉ちゃんに俺らのこと何か言いませんでしたか?」



愛莉は私の双子の妹。


氷蓮のもう1人の姫だ。


…愛莉に何か言ったっけ?


私が黙って考えていると昴が声を荒げる。