昴達が居なくなってから１時間くらい経ち、ようやく立ち上がれるようになった。


私は足に激痛を感じながら、煉に電話をした。



「…もしもし…煉。…愛莉に…やられた。氷蓮の幹部達に殴られまくった…。」



「おい、大丈夫か！？待ってろ、今迎えに行く！まだ学校に居るのか！？」



「うん。でも今、煉が学校に乗り込んで来たらまずいよ…。これから学校から少し離れた公園まで行くから、そこに来て？」



「わかった！俺もすぐ向かうから、そこで待ってろ！」



「…うん。ごめん、ありがとう。」



私は電話を切り、学校を出た。


今は授業中のため、誰にも見られずに学校を出られた。



10分程歩き、公園に着くと既に煉は待っていた。私の姿に気付いた煉が慌てて近付いて来る。



「緋莉！！大丈夫か！？…また派手にやられたな。」



「煉…。足が…痛い。」



「これから病院行くぞ！もしかしたら折れてるかもしれねぇ。」



煉はそう言うと私を支え、ゆっくり歩いてくれた。


バイクに乗り、私達は病院へ向かった。