…チュンチュン…
朝になり、私は制服に着替えた。
「煉、行ってきます。」
「おう。何かあったら絶対に連絡しろ。わかったな。」
「うん、わかった。」
私は煉に見送られ、学校に向かった。
学校に着くと、全校生徒が私を見るなりヒソヒソと話し出す。
どうやら、氷蓮から追い出されたことが既に学校中に広まっているらしい。
覚悟してたことだから、別に何とも思わない。
私は屋上に向かった。
屋上のドアを開ける前にボイスレコーダーのスイッチを入れた。
ガチャ…
ドアを開けると愛莉が既に居た。
「遅いんだけど。あたしを待たせるなんていい度胸だね〜、裏切り者さん♪」
「…なんで氷蓮の皆に嘘をついたの?」
「は?そんなの決まってんじゃん!…緋莉が邪魔だったからだよ。」
「…邪魔?」
「そうだよ!!あたしの方が昴のこと好きなのに!!昴を、あたしのものにしたくて氷蓮からアンタを追い出したの。」
「ねぇ、愛莉。別に昴のことが好きなのは構わないけど、私を氷蓮から追い出したところで昴は愛莉のものになったの?」
「…らない。」
「…え?」
「ならないんだよ!!緋莉が居なくなって、昴はあたしのものになったはずなのに、昴の中からアンタが居なくならない!だからアンタには、まだまだ痛い目にあわせてやる!!」
愛莉はそう言うと、ポケットに入っていたカッターを取り出し自分を切り付けた。
「ちょっ!!愛莉、何やってんの!!やめて!!」
私は愛莉に駆け寄り、カッターを取り上げた。
するとタイミング悪く、氷蓮のメンバーが屋上のドアを開けた。
愛莉の様子に気付き、昴が駆け寄る。
「…おい!!!愛莉、大丈夫か!?何があった!!?」
「緋莉に…切り付けられたの…。氷蓮に殴られた腹癒せに…あたしを…。」
愛莉は涙を流しながら昴に抱き着いた。
氷蓮のメンバーは私を睨み、昴は声を荒げた。
「おい!!お前ふざけんな!!愛莉は何も悪くねぇだろ!!!ここまで腐ったヤツだとは思わなかったぜ!!!」
「違う!!!愛莉が自分で切り付けたの!!!」
「んなわけねぇだろ!!現にお前がカッター持ってんじゃねぇか!!」
チラッと愛莉を見ると黒い笑みを浮かべている。
…やられた…。
これも愛莉の計算の内だ…。
私はこれから起こることが予想出来た。
だけど、この前の私とはもう違う。
私には仲間が居る。
負けたくないという気持ちで強気に出た。
「また、アンタ達は私をボコボコに殴るんでしょ?好きにすれば?…ただアンタ達は後々、愛莉の言葉だけを信じたことを絶対に後悔する。私は氷蓮を、そして愛莉を許さない。絶対、氷蓮を潰してやるから。」
私の言葉に昴や幹部達はクスクス笑っている。
「ハハッ…、お前が俺らを潰すだって?笑わせんな!今まで俺らに守られてただけの、お前が氷蓮を潰せるわけねぇだろ!調子こいてんじゃねぇよ!!」
昴はそう言うと、私に殴りかかってきた。
私は勢い余って、その場に倒れ込む。
昴は幹部達に合図をし、一斉に殴ってくる。
愛莉の方を見ると相変わらず黒い笑みを浮かべている。
私の体は前の傷もあり、痣だらけになった。
でももう痛いのは慣れた。
涙も出て来ない。
私には煉が居る。
刃龍の仲間が居る。
その気持ちだけで耐えられた。
昴達は気が済んだのか殴るのを止め、傷だらけの愛莉を連れて屋上から出て行った。
私はしばらく動けないで居た。
朝になり、私は制服に着替えた。
「煉、行ってきます。」
「おう。何かあったら絶対に連絡しろ。わかったな。」
「うん、わかった。」
私は煉に見送られ、学校に向かった。
学校に着くと、全校生徒が私を見るなりヒソヒソと話し出す。
どうやら、氷蓮から追い出されたことが既に学校中に広まっているらしい。
覚悟してたことだから、別に何とも思わない。
私は屋上に向かった。
屋上のドアを開ける前にボイスレコーダーのスイッチを入れた。
ガチャ…
ドアを開けると愛莉が既に居た。
「遅いんだけど。あたしを待たせるなんていい度胸だね〜、裏切り者さん♪」
「…なんで氷蓮の皆に嘘をついたの?」
「は?そんなの決まってんじゃん!…緋莉が邪魔だったからだよ。」
「…邪魔?」
「そうだよ!!あたしの方が昴のこと好きなのに!!昴を、あたしのものにしたくて氷蓮からアンタを追い出したの。」
「ねぇ、愛莉。別に昴のことが好きなのは構わないけど、私を氷蓮から追い出したところで昴は愛莉のものになったの?」
「…らない。」
「…え?」
「ならないんだよ!!緋莉が居なくなって、昴はあたしのものになったはずなのに、昴の中からアンタが居なくならない!だからアンタには、まだまだ痛い目にあわせてやる!!」
愛莉はそう言うと、ポケットに入っていたカッターを取り出し自分を切り付けた。
「ちょっ!!愛莉、何やってんの!!やめて!!」
私は愛莉に駆け寄り、カッターを取り上げた。
するとタイミング悪く、氷蓮のメンバーが屋上のドアを開けた。
愛莉の様子に気付き、昴が駆け寄る。
「…おい!!!愛莉、大丈夫か!?何があった!!?」
「緋莉に…切り付けられたの…。氷蓮に殴られた腹癒せに…あたしを…。」
愛莉は涙を流しながら昴に抱き着いた。
氷蓮のメンバーは私を睨み、昴は声を荒げた。
「おい!!お前ふざけんな!!愛莉は何も悪くねぇだろ!!!ここまで腐ったヤツだとは思わなかったぜ!!!」
「違う!!!愛莉が自分で切り付けたの!!!」
「んなわけねぇだろ!!現にお前がカッター持ってんじゃねぇか!!」
チラッと愛莉を見ると黒い笑みを浮かべている。
…やられた…。
これも愛莉の計算の内だ…。
私はこれから起こることが予想出来た。
だけど、この前の私とはもう違う。
私には仲間が居る。
負けたくないという気持ちで強気に出た。
「また、アンタ達は私をボコボコに殴るんでしょ?好きにすれば?…ただアンタ達は後々、愛莉の言葉だけを信じたことを絶対に後悔する。私は氷蓮を、そして愛莉を許さない。絶対、氷蓮を潰してやるから。」
私の言葉に昴や幹部達はクスクス笑っている。
「ハハッ…、お前が俺らを潰すだって?笑わせんな!今まで俺らに守られてただけの、お前が氷蓮を潰せるわけねぇだろ!調子こいてんじゃねぇよ!!」
昴はそう言うと、私に殴りかかってきた。
私は勢い余って、その場に倒れ込む。
昴は幹部達に合図をし、一斉に殴ってくる。
愛莉の方を見ると相変わらず黒い笑みを浮かべている。
私の体は前の傷もあり、痣だらけになった。
でももう痛いのは慣れた。
涙も出て来ない。
私には煉が居る。
刃龍の仲間が居る。
その気持ちだけで耐えられた。
昴達は気が済んだのか殴るのを止め、傷だらけの愛莉を連れて屋上から出て行った。
私はしばらく動けないで居た。
