緋莉side



私と煉は煉のアパートに着いていた。


煉はずっと笑ってる。



「まさか緋莉が下っ端になりたいって言うと思わなかったぜ。」



「だって、もう守られるだけなんて嫌なんだもん。愛莉に…氷蓮に仕返ししたいし…。喧嘩出来るようになって、強くなって…私は氷蓮を潰したい。」



「あぁ、俺も氷蓮は潰したい。緋莉にこんな傷を負わせて許せねぇ。」



「あ、煉。いつでもいいから喧嘩を教えて?」



「俺で良ければ、いくらでも教えてやるよ。」



「ふふっ、ありがとう。」




pipipipi…




私が煉と話しているとケータイが鳴った。


画面を見ると愛莉からだった。




"緋莉。明日の朝、学校に来たら屋上に来て。"



私はこのメールを煉に見せた。


煉は行くなって言ったけど、私は行くことにした。


正直、愛莉には会いたくない。


でも愛莉が、どうして嘘をついたのか知りたい。


何が目的だったのか知りたい。



ちゃんと煉には明日、愛莉と会うことは伝えた。


何かあったら連絡するように言われた。



私はふと思いつき明日、愛莉に会ったら会話をケータイのボイスレコーダーに録音することにした。


氷蓮を潰すための証拠の1つになるかもしれない。



私は明日の準備をし眠りについた。