十二月後半の街は、クリスマスムード一色だった。 カップルが身を寄せ合い、お洒落なバーからはクリスマスソングが流れ、ポインセチアが輝いていた。 そんな街を見ながら、私はなに仕事に明け暮れているのだろうと思った。 人の幸せもいいが……そろそろ、自分の幸せだって欲しい。 サンタさん、もし一つプレゼントがもらえるなら…… 東京のネオンのせいで、やけに明るい夜空を見上げた時…… 「すみませぇん……」 弱々しい男性の声が聞こえた。